収益環境がやっと改善
苦労が報われる商いを
2018.1.20
 ◎…ガソリンマージンは回復基調にあると伝えられる。昨年の今頃と比べれば経営内容も改善しているが「絶好調な元売の月次決算の足元にも及ばない」との声が多い。特約店関係者は「数量よりも値取りの姿勢を強く打ち出した取り組みが今年も欠かせない」との決意を新たにする。

 ◎…「師走商戦では最前線の給油所回りを重点的に展開した」と語る特約店社長。「繁忙期での店頭トラブルを回避することのほか、寒い中、店頭で接客する店長、スタッフの苦労に寄り添い、日頃の努力に感謝する意味もあって大晦日まで給油所訪問を行った」とも強調し、そして「現場のストレスを解消するのも経営者の仕事のひとつ」と持論を語る。

 ◎…来店客に対する顧客満足と店頭の従業員満足は車の両輪と言われる。「師走商戦ではいつも以上に給油所を回って、店長、スタッフと問題意識を共有した」という。同じように給油所回りを重視した特約店社長の姿が師走商戦では多く見られた。

 ◎…今シーズンは例年よりもインフルエンザが大流行している。昨今の人手不足の中、店頭のアルバイト確保に苦労しており、同時にスタッフの健康管理が不可欠になっている。毎朝のミーティングで、店長がスタッフの健康状況をチェックするところも多い。

 ◎…師走商戦で「繁忙時間帯の店頭トラブル防止や深夜の給油所荒らし対策なども確認した」と語る特約店関係者。売上金や釣り銭機を狙った給油所荒らし。件数は減少傾向にあると 言われながらも、深夜の時間帯での被害が大勢で、その手口も粗暴になってきている。そうしたことから給油所荒らしに関する対応マニュアルをさらに今年も徹底する必要がある。

 ◎…ある特約店幹部は「冬場はバッテリーに関するトラブルも多い。年明け後も顧客からの救急コールがあればスタッフが駆け付ける態勢で取り組んでいる」と言う。

 ◎…ガソリンが売れない、伸びない、儲からない―の3重苦と言われながらも最近はガソリンマージン回復基調もあってようやく3重苦から脱しきれそうな雰囲気もある。いずれにしても師走商戦を検証し、今年は販売最前線の給油所関係者の苦労が報われる商いを追求したい、というのが特約店社長の共通認識になっている。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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