最も役に立つ安全装備
人間の力と車の構造?
2018.2.28
 最近の新車に標準装備され、サポカーの名称で官民一体となって普及が進められている安全装備。いわゆる「アクティブセーフティ」を実現し、事故を未然に防ぐ取り組みだ。

 今では広く普及するABS(アンチロック・ブレーキ・システム)もその一つ。制動距離を短く、同時にハンドル操作を可能にして危険を回避するもの。現在のように4輪を制御するシステムが国産車に搭載されたのは1982年で今から36年前のこと。路面が凍結する北海道では通常のブレーキ以上に制動距離が伸びることもあり、常に意識しながら活用する必要性を実感したことがある諸兄も多いはず。

 現在、自動運転技術の開発が進められているが、その実用化には少なくとも数年は必要で、雪道での実現はハードルが高い。さらに、誤操作による事故を回避する自動ブレーキも状況によっては作動しないと注意書きが添えられ、予防策として有効だが、安全装備として最も有効なのは人間の力と言える。

 もう一つの安全対策として、シートベルトやエアバッグなどの「パッシブセーフティ」がある。「予防安全」と和訳され、想定される大きな衝撃を予防する役割を持つ。

 北海道の冬の凍結路面ではその必要性がさらに高まり、スタッドレスタイヤやスノーブレードなどもこれに当たる。最新装備の車が買えない顧客に売るとき、予算に応じてこれら装備の充実とともに、構造的に滑りにくい車と正しい運転を勧めることも必要となる。     (蔵)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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