絶対王者から得るべき
形ではない公平な交流
2018.3.5
 日本勢過去最多となる13個のメダルを獲得し、平昌オリンピックが25日に閉幕した。道産子選手も数多く出場した冬期オリンピックだけに、テレビを前に(カー娘のように「もぐもぐタイム」をしつつ?)熱い声援を送った諸兄も多いことだろう。

 最も印象に残ったのは、開催直前に負傷し、2週間前まで氷上での練習ができなかったにもかかわらず、前チャンピオンでありながらリベンジすると試合に臨み、絶対王者の称号にふさわしい圧巻の滑りを見せた羽生選手の姿だ。

 金メダル獲得を決めたフリー演技は取材からの帰路と重なったが、コンビニ前に取材車を止め、ワンセグTVで銀メダルを獲得した宇野選手の滑りとともにメダルの行方を見守り、恥も外聞もなく熱くなった。
 
 最も印象に残っている理由はもうひとつ。銅メダルを獲得したスペインのフェルナンデス選手とともに表彰台に上り、一通りのセレモニーが終わったあと、羽生選手が他の2人を手招きし、王者の場所に横並びで記念撮影に応じたこと。

 互いにしのぎを削り競い合った直後、相手の健闘を称えて同じ段に上げることはなかなか実行できるものではない。

 「試合が終われば友達」だという羽生選手のコメントも報じられたが、ライバル関係を越えたつながりは見習うに値する。同業他社では難しいかもしれないが、同じ会社や店舗内であれば容易。形だけの無礼講とは違う、フェアプレイ精神に則った内部の交流も必要ではなかろうか。     (蔵)


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05月20日付掲載予定

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