「利益重視」がキーワード
決意新たな挑戦不可欠
2018.3.25
 ◎…昨年4月にJXTGエネルギーがスタートしてから1年近くが経過した。国内石油製品の需給は適正化、タイト化が定着し、ガソリンマージンも回復気配が強まっている。こうした業況を一過性で終わらせるのではなく、マージン重視の商道を追求しなければならない局面を迎えていると言えそうだ。

 ◎…季節商品とも言われる灯油商戦が、手仕舞いとなる大詰めを迎えたことで「改めて主力のガソリンはもとより、軽油も含めたマージン重視の姿勢を強めなければならない」というのが給油所関係者の共通認識になっている。 「元売3グループ時代に突入した今、仕切り価格の上げ下げに一喜一憂する時代は終わった」 「仕切り交渉よりも、マージン回復基調の中で、仕切り下げを見越した店頭価格の下げに走る先取り下げ競争よりマージン確保の姿勢を強固なものにしなければならない」など年度末商戦の最中、様々な声が聞かれている。

 ◎…今年度末の給油所数は3万カ所を割り込むのかどうか。 「過去にはロードサイドビジネスの雄と言われた給油所。1994年当時は6万カ所余を数えたが、今では約3万1500カ所と、ピーク時から半減、数的にはコンビニエンスストアにロードサイドビジネスの主役の座を奪われた形になっている」と話す特約店経営陣もいる。

 ◎…ガソリンの需要減少に歯止めがかかるのか。給油所数の減少に歯止めがかかるのか。 「EVへのシフトが叫ばれる中で、数量重視の姿勢よりもマージン重視の姿勢が欠かせないのは当然だ」 「数量だけを伸ばしていれば元売が仕切りで調整してくれる時代は終わった」 「マージン回復基調、マージン軌道を安易に崩すことはできない」 「元売3グループ時代に突入する中で、量より質の経営が問われてくる」など、年度末商戦に決意新たに挑む局面を迎えている。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS