マージンの回復が課題に
自助努力での経営改善を
2018.5.30
 ◎…今年のゴールデンウィークは、初の書き入れ商戦となった。日並びの良さもあって最長9連休のケースもあり、販売最前線の給油所では前年の同時期と比べてガソリン販売が伸びた、思ったほど伸びなかった、と様々な結果に終わったようだ。 「大型連休商戦を検証して、次なる夏商戦に備えたい」というのが共通認識のひとつ。大型連休商戦で伸び悩んだ給油所関係者は「ガソリンが高値基調になったことを言い訳材料にしたくない。何が原因だったかということを追究し、受け入れ体制、カーメンテナンス収益力の強化を図って、経営改善を推し進めたい。また、利益を縮小してまでも数量を重視するという愚行に訣別しなければならない」と総括する。

 ◎…資源エネルギー庁の石油統計によると、昨年度のガソリン販売は2年連続の前年割れとなった。 「ガソリン販売が右肩下がりの中、足元のコストを無視した廉売よりもマージン重視の姿勢をより鮮明にして収益改善につなげていく大事な局面だ」 「原油コストの上昇で仕切り高値基調が続いており、マージン回復には仕切り転嫁が欠かせない。量よりも経営の質を高めることが最優先課題だ」と給油所、特約店関係者は今後の決意を伝える。

 ◎…ある特約店幹部は大型連休商戦後、仕切り高値の中で、店頭価格へのコスト転嫁やガソリンマージンの回復を確実なものにしたいと語る。 「ガソリンマージンの回復とともに事業基盤の強化を目指している」 「付加価値商品のオイル、タイヤ、バッテリーの商品知識はもとより、コーティング技術の強化を図っている」とも。大型連休後、来るべき夏商戦に備え、経営改善につながる事業基盤の強化を図らなければならないところだ。

 ◎…元売の年度決算は経営改善が数字となって現れ、好調な決算となった。しかし、販売最前線の給油所、特約店の決算は今ひとつ。事後調整が姿を消した今、自助努力による経営改善に挑まなければならない局面を迎えている。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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