ガソリン高値もコスト未転嫁
「給油所経営は辛い」の声も
2018.6.15
 ◎…資源エネルギー庁は近く平成29年度末、今年3月末の給油所登録数を明らかにする。給油所数は、さらに減って全国ベースで3万カ所になるのかどうか。揮発油販売業者数も平成に入ってピークだった元年度の3万2835者から減少に歯止めがかからない、と見る関係者もいる。給油所登録数、揮発油販売業者数は右肩下がり、マイナス基調の加速は否定できない。

 ◎…「給油所数の減少にいつ歯止めがかかるのか。ガソリン需要減少によって、給油所を生業とする中小販売業者がさらに撤退するケースが常態化するのでは」と語る中堅特約店主もいる。また、老舗特約店会長は「給油所数や揮発油販売業者数が減少するというのは想定しているが、今後、元売再編の影響によって販売子会社の勢力が増し、特約店や販売店の仲間達がさらに業界から離れていくことなど考えたくない」と苦渋の表情を見せる。

 ◎…ガソリン需要減少時代の中で「ガソリン需要が減少と言っても、この厳しい局面を乗り越えて、残存利益を目指すことを忘れてならない」といった共通認識も芽生えている。給油所数が減少する中で「中小零細業者にとっては地道な経営努力、地域に欠かせない店づくりを徹底すれば小回りの効く給油所として生き残ることができる。厳しい局面の乗り切りが最優先課題だ」との声もある。

 ◎…元売仕切り高値基調の中で、先月末のガソリン価格は150円の高値となった。原油相場の上昇が背景にあり、店頭値が上がっても、コスト未転嫁に苦しむ給油所関係者は少なくない。 「来店客からは値段が高くなった、と言われ、節約志向で満タンよりも数量限定、金額限定給油が顕著になってきている。給油所経営を死守するには何より足元のコストを満額転嫁しなければならず、そうした意味で給油所経営はツラいよ」といった声も聞かれている。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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