2月23日の平成30年度(第62期)通常総会で理事長に就任した武蔵輝彦氏。
石油業界の現状を「昨年から始まった元売再編をはじめ『激変』とも言える時代」とした上で「再編の効果などで当面は良いかもしれないが、少子高齢化や人口減少による暖房用エネルギーの需要減に、道内でも顕著な低燃費車へのシフトと若者の車離れがさらに拍車をかける大変な状況に変わりはない」とした。
そのような中、総会での就任あいさつで「組合員のための組合を目指し、地に足のついた活動を進める」との方針を力強く述べた。
背景には、組合予算のほぼすべてを賄う賦課金を、適正市況の構築が思うように進まない中で、決して多いとは言えない収益から捻出している組合員に報いたいとの思いがある。
そのため「生業として石油販売を続けられる環境づくり」の取り組みを継続するとともに「組合員が許される範囲で情報共有し、何でも言い合えるような関係づくり」が必要だとした。
さらには「経営が成り立たないことを理由に、廃業する仲間を出さない活動が必要」としたほか、国が推し進めていくであろう規制緩和には「投資が必要なものも多い」としながら、それに耐えうる環境づくりも不可欠だと強調する。
業界の今後を担う若者をはじめ、人手不足が喫緊の課題となって久しい業界にあって「スタッフの資質向上には余裕ある人員配置も不可欠。自社も含めた組合員と、従業員すべてを賄うことができる収益構造を築くことが必要」ともした。
むさし・てるひこ=昭和32年(1957年)12月9日生まれ。趣味は、中学時代から興味を持ち、今も移動中の車中で流すなどしてリフレッシュする、ディープパープルやホワイトスネークなどに代表されるブリティッシュロックを聴くことと「他人の迷惑にならないよう」に心がけながら汗を流すゴルフ。 岩見沢市の教育委員を務め、次代を担う子ども達の育成にも力を尽くす。