副理事長7期14年の実績に裏付けされて去る2月12日の令和2年度通常総会で理事長に選出された後藤諭一氏。
「販売が右肩上がりの時代はみんな同じ方向を向いていた良い時代だったが、今は相対的に燃料需要が減少し、販売量の維持・確保のためには従前からのPBや量販店との競争に、元売の統合が進む中での系列内競争も加わり、SS業界が従来のビジネスモデルから脱却しなければならない時期にきている」と現状を分析。 「若い世代が進んで就業するような労働環境に変革しなければならない時代だ」と付け加える。
現在の組合員数はピーク時の半分以下で組合加入率も低下している。 「こういう困難な時期だからこそ組合が必要とされる組織でなければならない」ことを組合運営の基本に据える。
そのために必要な対策として真っ先に挙げたのが経営力の強化。 「組合員の経営の安定、燃料収益の安定が大切」と強調し、企業が将来の収益づくりの方向性を確立するのに資する各種情報の提供を挙げ「経営に役立つ情報を常に発信する努力をしていかなければならない」と語る。
続いて挙げたのが「組織力の強化」 。厳しい状況下で組織として存続していくためには、組合員の健全な経営とともに「横のつながりの強化が大事」と指摘する。他の石協で実施している組合員参加のイベントの開催など横の連携を広げ組合活動を理解してもらうことが組織の活性化につながるとしながら「役員の協力を得ながら実施していきたい」と語尾を強めた。
また、各支部との連携も重要だと考え、総会時など一斉に集まるのが困難なら役員が各支部を訪問して意見などを聞くのもいいのではと考えている。
ごとう・ゆういち=昭和29年11月24日生まれ、65歳。旭川市出身。大学で建築を学び東京の大手デベロッパーで一般建築の設計部に所属。昭和57年に実父が経営する五東石油に入社し平成16年社長に就任した。建物に興味を持ち大学でも建築を専攻したほどで、今も古都などを訪れ城や建物を見るのが好きだと言い、見て回るための旅行を趣味としている。
北海道のガソリン価格予想
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