流水のように変幻自在
サービスの神髄を思う
2018.4.10
 毎年4月は、7、10、1月とともに3カ月ごとに訪れるテレビ番組の改編期。その2~3週間前にさしかかるとこぞって特別番組を放映する。最近では3時間は当たり前で、中には4~5時間にわたるものもある。

 帰宅すると真っ先にスイッチを入れる「テレビっ子」な自身は、長時間の視聴に耐えられず、途中でチャンネルを変えることが多いが、久しぶりに1週間前に放映された4時間の歌番組を最後まで見た。

 春を題材にしたヒット曲のメドレー、視聴者のリクエストに応えたアイドルのピアノやギターでの弾き語り、大御所の歌手達が「ア~チチ、ア~チ」のアップテンポな曲に振り付きで挑戦するなど盛りだくさんの内容だったが、最も印象に残ったのは5人の女性達が声だけでハーモニーを奏でる「アカペラ」にチャレンジしたもの。

 メインボーカルは浪曲から民謡まで幅広く歌いこなし、自身が「上手い」と思っている演歌歌手だった。往々にしてジャンル外の曲でも「こぶし」を回し、演歌臭を漂わせる歌手が多い中、一度も回さずにポップスを歌い上げ「本当に上手い人は、流水のように変幻自在」だと感心した。

 同時に、「相手に応じてスタイルを変化することが、サービスの神髄ではないか」と考えた。ひとつのスタイルを極めるまでの努力は並大抵ではない。しかし、それに拘泥せず、TPOに応じて変えられることは、彼女が聴かせてくれた歌のように、多くの人に満足を提供できるに違いない。 (蔵)


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5月13日(月)から5月19日(日)まで
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一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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