手法なんかは二の次
まずはチャレンジを
2018.8.10
 戦後の日本で三種の神器と呼ばれたものには、次世代自動車の普及などで減少が見込まれるものの、依然として石油業界の稼ぎ頭である自動車のほか、冷蔵庫やクーラーなどのいわゆる白物家電が含まれる。往時、努力すれば手に入れられる夢の商品としてもてはやされたが、今や一家に1台以上にまで普及し性能も向上した。

 このうち白物家電は、取り換えによる需要を喚起するため、基本性能の強化に加えて、それまでにはなかった機能を追加した「高付加価値製品」を世に送り出しワンランク以上アップした価格とも相まって収益向上に貢献しているようだ。

 クーラーに暖房機能なども加わって呼び名が変化したエアコン。今夏向け新製品の一部に搭載された高付加価値の実現方法に驚かされた。

 それは熱交換装置を自動で洗浄する機能。室内の空気を吸い込むことからカビの原因となるほこりや菌などがたまりやすく、きれいに保ちづらいなどといったユーザーの声に応えたものだ。日立の「白くまくん」では熱交換器を凍結するほど冷やすことで、また、富士通ゼネラルの「ノクリア」では内部で発生させた熱風を吹き付けることで実現した。

 別筋に活路を求めたり、既存のサービスを活用しつつ向上させることで付加価値を持たせ収益向上に取り組むのは石油業界も同じ。その手法が真逆であっても同じ結果を生み出したエアコンのように、手法にとらわれないチャレンジが今こそ必要になっているのだろう。  (蔵)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

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