「好況」へ期待ふくらむ
お盆商戦の一気挽回を
2018.8.25
 内閣府がこのほど発表した今年7月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、本道の景気の現状判断指数(DI)は、前月を0・9ポイント下回って46・9だった。エゾ梅雨を思わせる前半の天候不順が響いたようで、2カ月ぶりの悪化となったが、好況、不況の境目となる50には6カ月連続で届いていない状況だ。

 北海道二十一世紀総合研究所が調査したもので、そうした「判断」を下す理由を一般小売店やスーパー、旅行代理店、乗用車販売店、タクシー運転手などに聞いてもいる。プラス要因、マイナス要因が交錯する中で、天候不順による来客数の減少を指摘する声が多いが、客の購買単価が低下傾向にある、日用品やガソリンなどの値上がりで支出に対する引き締め感がある、節約意識がまだまだ強い、人手不足で仕事を受注できないケースが多い、個人消費が力強さを欠いている等々、石油販売業界にも波及しているだろう指摘もあった。

 道内SSの多くは、お盆商戦を「例年並み」と総括するが、中で「ちょっと期待はずれ」という声が聞かれたのは、そうしたことからなのだろう。ただ、2~3カ月後の見通しを示す先行き判断指数は、前月を0・9ポイント下回ったものの50・2。エアコンや室内清掃、消臭など車のメンテナンス需要が伸びてきている、といった声も聞かれる中で期待はふくらむ。燃料油価格の値上がりは確かに景気の下押し材料となるが、ここで一気に挽回といきたいところ。  (W)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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