歯止めかからぬ給油所減
「収益確保」が大きな課題
2018.8.20
 ◎…資源エネルギー庁のまとめによると、平成29年度末、今年3月末の全国の給油所数は3万747カ所、前年度末対比で720カ所の減少になった。平成6年度末の6万421カ所をピークに年々減少し、今年3月末には3万1000カ所を割り込んだ。全国の給油所数は約6万カ所から約3万カ所と半減したことになる。都道府県別で本道は前年度末対比で12カ所減少し1819カ所となったが、前年度対比で減少数が最も多かったのは東京都で、52カ所減少し1046カ所。東京都を除いた道府県の給油所減少はやや鈍化しているものの、給油所数の減少には歯止めはかからなかった。

 ◎…「今年3月末時点では3万カ所割れとならなかったが、来年3月末には3万カ所割れということになりかねない」との見方をする関係者は多い。来年4月には出光興産と昭和シェル石油との統合新会社がスタートする。元売再編によってJXTG、出光・昭和シェル、コスモの3グループ時代が到来する。元売再編によって販売最前線の給油所は減少が避けられないとの見方もある。

 ◎…そうした中で、東京都や大阪府をはじめとする大都市圏で、給油所数がさらに減少すると見る業界関係者が意外に多い。 「大都市圏では統合によって同じサインポールの給油所が隣接する地域が散見されるようになり、経営資源の有効活用という名目のもとに、他地域以上に集約統合が進展する可能性が否めない」ということだ。

 ◎…来年4月には元売3グループとなる。今年の夏商戦は元売再編最終章前の最後の夏商戦。需給のタイト感が一層強まる中で「否応なしに採算販売、収益重視の姿勢を確立することが求められる」と特約店関係者は気を引き締める。今、夏商戦真っ盛り。そうした中で「収益を無視した数量志向は、将来的に給油所減少につながる」と戒める関係者は多い。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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