夏商戦もいよいよ大詰め
PDCAの加速化が課題
2018.8.30
 ◎…石油情報センターの調べによると、今年3月末のセルフSS数は全国で9928カ所になった。登録SS数3万747カ所に占めるセルフ化率は32・3%で、概ね3カ所に1カ所がセルフSSとなる勘定だ。都道府県別にみると大都市圏のセルフ化率が他に比べて高い。神奈川県の48・9%が最高で、それに埼玉県の47・3%が続く。そこでは概ね2カ所に1カ所がセルフSSということになる。全国的に見ると、セルフSSは1万カ所を前に足踏みしていると言われている。 「元売販売子会社や大手特約店の新設、改造が一巡、ガソリン需要減少の中でSS投資に慎重なっていることが要因」だと業界関係者は見る。一方で「昨年4月にJXTGエネルギーが誕生し、続いて出光興産と昭和シェル石油の統合会社が来年4月にスタートすることから、SS業界の需給環境は大幅に変化し、これによってSS経営も収益改善に向かうことになる。元売再編によって再投資できる経営への体質改善につながれば全国的にセルフ比率がさらにアップするのではないか」と見る関係者も少なくない。

 ◎…夏商戦も終盤戦を迎えた。JXTGエネルギー、出光興産+昭和シェル石油、コスモ石油の元売3グループを前にした最後の夏商戦で、いい結果を得たい、と業界関係者の誰もが思うところだ。 「夏商戦以降、P(計画)D(実行)C(検証)A(改善)のサイクルを速く回すことが必要だ。夏商戦を総括、検証して秋商戦、年末年始商戦の戦略を練らなければならない」と指摘する特約店関係者。

 ◎…元売再編によって元売は好決算が続いているようだが、販売最前線のSS業界も収益改善を数字、結果として出さなければならない局面。大詰めを迎えている夏商戦だが、PDCAのサイクルを速く回すことができるかどうか、それが今後の大きな課題になってくる。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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