ドラゴンハイパー・コマンドユニットも初参加
【苫小牧】北海道石油コンビナート等防災本部はこのほど、苫小牧市や厚真町と共催し、苫小牧東部国家石油備蓄基地、苫小牧東港沖合桟橋などで平成30年度「北海道石油コンビナート等総合防災訓練」を実施。有事の際の「即時対応能力」の向上などを目指した。
この訓練は、大規模な地震災害発生時における特定事業所、防災関係機関の初動対応の確認や即時対応能力の向上、地域住民の防災意識の醸成を目的に、石油コンビナート等災害防止法に基づき昭和52年から隔年実施しているもので、苫小牧地区での実施は平成18年以来12年ぶり。構成機関をはじめ国や道など25機関から約300人、さらに苫小牧市民約100人が参加した。
苫小牧市東部の内陸を震源としたマグニチュード7・1、震度6強の地震、マグニチュード6・3の余震発生を想定した訓練では、発生から20分以内に本部員会議を立ち上げるとともに、関係機関への通報やタンクの被害などに関する情報収集を開始。
陸上訓練では、基地内において屋外貯蔵タンクの流出油防除、被害状況点検中に降下できなくなった作業員の救出救助を実施するとともに、近隣のウトナイ、沼ノ端北栄両町内会の市民を対象とした避難訓練をウトナイ小学校で実施した。
同時進行した海上訓練では、桟橋ローディングアーム破損による原油漏えいへの対処、海中に転落した作業員の海上保安庁ヘリによる救出、桟橋上建屋で発生した火災の巡視艇などによる消火活動訓練を実施。
それらの様子は陸上訓練会場内に設置した大型ビジョンに、ヘリコプターで撮影したリアルタイム映像を伝送した。
また、余震で発生した屋外貯蔵タンク全面火災の消火訓練には、今年6月に道内で唯一、苫小牧市消防本部に配備されたエネルギー・産業基盤災害即応部隊(通称ドラゴンハイパー・コマンドユニット)が初参加。
全国統一の龍のエンブレムを冠した大型放水砲車などで、徐々に拡大する火災に対応していた消防隊の車両とともに一斉放水。参観者に向けたお披露目と同時に、専用車両による消火の威力を見せつけた。
本部員会議もわずかな時間で立ち上げられた
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