ほうれん草とおひたし
人材育成には欠かせず
2018.8.30
 73回目の終戦記念日が終わった。敗戦国日本にあっても名将とされる人物がいる。日本海軍第26、27代連合艦隊司令官の山本五十六元帥もその一人。この人には「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」という名言がある。今でも通用する言葉だが、これには「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」という続きがあるそうだ。

 スタッフ募集という張り紙を多くのSSで見かける。人手不足はどの業界でも深刻な問題だが、その一つに若者の定着率の低さがある。 「ちょっと注意しただけなのにすぐ辞めてしまう…」という声をよく聞く。

 新人教育で「ほうれん草(報告・連絡・相談)が必要だ」と教えるが、報告を受けた上司は「おひたし」で対応すべきだという。お(怒らない) 、ひ(否定しない)、た(助ける) 、し(指示する)だそうだ。

 当方昭和世代。部活や入社当時、そんなに親切丁寧に教わった記憶がない。小学校でも教師のげんこつが当たり前の時代である。時代の流れか、怒られたことのない平成世代には怒られることが異次元の世界なのかも。肝に銘じていかなければならない。ベテランから見れば心もとなく、何回教えても覚えなければつい怒りたくなるのも無理はないが、 「任せてやらねば、人は育たず」の名言どおり、数年後の立派な姿を思いつつ見守ることも肝要なのだろう。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

■経営安定化へ総意結集 北石連・商が通常総会・総代会
■商取引阻害要因を排除 函館石協が通常総会
■常に「丁寧なアテンド」 平和石油セルフ美原
■脱炭素の推進など盛る 道の予算要望
■元売大手3社が2023年度決算