地震後のSSは影響大
渋滞誘発の対応も必要
2018.9.15
 6日に発生した北海道胆振東部沖地震。道内各地でがけ崩れや住宅倒壊、道路陥没や液状化現象に加え、過去に例のない道内全戸が停電するブラックアウトも引き起こした。多くの道民の寝込みを襲った「草木も眠る丑三つ時」の未曽有の大地震は、痛ましい犠牲とともに復旧に時間を要する大きな傷跡を残した。

 当日の午前7時30分から、札幌市内と近郊を車で走行した。自宅前の交差点では、緊急呼び出しで駆け付けたと思われる私服で交通整理をする警察官の姿に驚かされた。

 時を同じくして、制服の上着に袖を通しながらフィールドに駆け込んだり、メーカー担当者と協力しながら緊急用発電機の接続に奮闘したりするスタッフを見た。SS業界に警察同様の対応が求められることを再認識すると同時に責任の重さを感じた。

 その夜、物資を求めて車を走らせた際に見た、電気が復旧した地域のセルフSS。スーツ姿の社員もフィールドに立ってアテンドするなど、一丸となってスムーズな給油に努め、取り戻した活気とLEDの白い光は「暗闇の中のオアシス」のようだった。

 一方、営業中のSSにできた最大で約1kmに及ぶ給油待ちの車列が渋滞を誘発していた。多くの車がハザードを点灯せずに停車し、混雑だと判断した後続車が加わったためだ。

 それへの対応をSSに求めることは何とも酷。それならば利用客の協力を得るべく、非常時の給油の正しいマナーを平時から啓発することが肝要ではないか。  (蔵)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

■経営安定化へ総意結集 北石連・商が通常総会・総代会
■商取引阻害要因を排除 函館石協が通常総会
■常に「丁寧なアテンド」 平和石油セルフ美原
■脱炭素の推進など盛る 道の予算要望
■元売大手3社が2023年度決算