明暗分かれた今年の夏商戦
灯油在庫積み増し時期が課題
2018.9.25
 ◎…猛暑、酷暑の夏商戦から実りある秋商戦へと場面が移った。猛暑特需でガソリン販売数量が前年に比べて伸びたところが多く、ガソリン市況も高値安定をみせた。こうしたことから「速報段階だが販売数量、マージンともに増加というのが今夏商戦の第一印象」と語る特約店。しかし「掛け売り中心の給油所では掛けの値上げに苦戦した」と話す特約店も少なくない。こうした事情もあって「今後、掛け売り顧客の法人カード化をどこまで進めることができるのかが課題」だとの声もある。

 ◎…「堅調なガソリン市況もあって元売販社や量販店はマージン改善で増収増益になったと伝えられている。我々販売店などの零細業者は経営改善には今ひとつ。好調夏商戦には至らなかった」と話す販売店主。猛暑、酷暑フィーバーの夏商戦を総括すると、明暗分かれたというのが印象だ。

 ◎…元売の4~6月期決算は在庫益、マージン改善で利益がV字回復した。業界再編によって極端な安売りが減少したことも要因のひとつ。「スポット市況もタイト感が強まり、仕切り上げによるコスト転嫁でガソリン高値感が給油客に定着。これが結果的にガソリン需要減少につながりかねない」 「元売再編→安売り競争減少→ガソリン高値基調→元売増益→顧客のガソリン離れ―という流れが今夏商戦」と指摘、先行きを懸念する販売店関係者もいる。

 ◎…ガソリン高値基調は今後の灯油商戦にも少なからず影響を与えそうだ、との声もある。夏商戦の幕引きとともに訪れる灯油商戦。灯油スポット市況は高値で推移しており「不需要期は灯油安というのが業界伝説だったが、元売再編により夏場の灯油スポット市況もガソリンと同様に高値基調。これからの時期、灯油在庫積み増しのタイミングを慎重に見極めることが大きな課題」とする業界関係者も多い。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

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