冬商戦 価格の先行き懸念
どう出る米のイラン制裁
2018.10.15
 ◎…ある特約店会長が「今月8日は暦の二十四節気の寒露だった。朝夕の冷え込みが増し、草花に冷たい露が宿るというもの。そして23日は霜降。山間部や北国には初霜が降り、冬の間近いことを知ることになる」と話す。 「来月の今頃は師走商戦だ」とも。

 ◎…今夏は全国的に猛暑、酷暑だったものの天候不順の日が多く、気がつけば「いつもの年より秋が駆け足で訪れたという印象だ」との声も多く聞かれる。そしてこれから平成最後の冬商戦を迎える。

 ◎…冬商戦を胸算用する特約店関係者は「これからは灯油の売れ行きがどうなるか。ガソリン需要の減少に歯止めがかからない中で、灯油は貴重な採算販売油種なのは言うまでもない」としながら「灯油などの暖房用燃料油の売れ行きがどうしても気がかり」と語る。

 ◎…暖房器具で灯油ストーブの比率は高いものの「将来的に不安材料であることは否めない」との見方もある。灯油は気温次第で売れ行きが大きく変わるため季節商品的な色彩が強い。 ただ、ある関係者は「季節商品ではあるが、年間を通して顧客との関係構築が欠かせない」と強調する。さらには「シーズンオフの顧客との関係構築が灯油シーズンで結果として現れる」との声も。

 ◎…さて、平成最後の灯油商戦はどういった展開となるのか。 「灯油のみならずガソリンなどの主燃料油の価格は高値基調で推移するとの見方がある。高値を嫌って灯油販売に悪影響が出ないかどうか」 「米国のイラン制裁再開に伴い、政府主導で元売もイラン原油の購入をストップする。これが原油価格の高騰につながることになれば、ガソリンだけでなく、灯油など暖房用燃料油の仕切り高値につながることになるだけに、今後の原油価格の動向をにらみながらの冬商戦の戦略づくりが重要になってくる」との声が強まっている。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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