消費者の節約意識にも変化
仕切りの即日転嫁が不可欠
2018.10.25
 ◎…今、精販一体となった「満タン&灯油プラス1缶」運動が全国的に展開されている。ガソリン需要の減少などを背景に災害時対策のひとつとも言われている。先の北海道胆振東部地震、そして台風24号による塩害停電などによって、ガソリンの満タン運動は次第に給油客に浸透しつつあるようだ。

 ◎…この満タン運動は給油客にとって節約対策にもなっているよう。原油価格続騰、ガソリン価格上昇というニュースが流れていることに消費者のみならずSSも敏感になっているという。ある特約店関係者は、最近の店頭給油形態が変わりつつあると見ており、 「一般的にガソリンが高値基調になると買い控え、いわゆる節約給油という現象が多く発生するが、先月の北海道胆振東部地震による大規模停電、台風24号による塩害停電といった自然災害を機に、少量でもガソリンを満タンにするケースが増えている」と言う。また「イラン原油の輸入停止による供給減少懸念から原油価格が続騰し、ガソリンの高値基調がより顕著になることが見込まれていることもあって、ガソリンが値上がりする前に満タンにしようという意識が浸透しつつあるようだ」と最近の傾向を説明する。

 ◎…ガソリン価格が高くなれば数量限定の節約給油というパターン。これに対して災害対応や、今後、原油動向が高値基調になることを見越して、さらに高くなる前に満タンにするという新たな消費者意識も芽生えており、給油客の心理も二分しているようだ。

 ◎…米国がイラン制裁の一環でイラン原油の輸入停止を各国に求め、日本政府も応じた。このため、原油調達コストの上昇によって元売仕切り上げが続くことが見込まれている。 「仕切り高値基調の中では、周辺SSの店頭値を気にするのではなく、即日転嫁という意識が欠かせない」との声が高まっている。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS