名は違えど同一人物?
増えるOEM車に思う
2018.9.30
 SS業界が新たな油外収益獲得策として展開するカーリース。ディーラーと違い、全メーカーの車を選べることをメリットのひとつとしているが、OEM車で困るスタッフがいるのではと考えた。

 例えば、ダイハツのトール。トヨタではトールカスタムをタンク、トールをルーミーとして、スバルでは両方をジャスティの名で販売している。エンブレム以外同じで、2組の一卵性双生児がデザイン違いのピアスをつけたぐらいの差しか持たない。

 自販連の今年上半期のブランド別新車販売台数で公表されたジャスティ以外を合算すると1位のノートを上回ることから、最も顕著な例と言えよう。さらに、先代にあたるダイハツのクーもトヨタのbB、スバルのデックスとして同様の関係だったが、OEM車専用の外観(トールカスタム的なもの)を設定し、差別化を図っていた。

 また、この4車はスマアシ2(ダイハツの安全運転支援装置)を標準装備。トヨタが同ランクの自社製造車に搭載するセーフティーセンスCの機能を上回る。スバルは同ランク以下の車種をOEMで賄うため単純比較できないが、ホンダが一部の軽自動車に上級車種と同じ機能を持たせたことから、アイサイトの搭載という「もしも」も面白いと考えてしまう。

 人間に例えれば、名前が違うだけで同一人物と言えるOEM車。製造コスト削減などを理由に増え続ける「合従連衡」の中で、何を基準に選ぶかが分かりづらいことだけは事実だ。    (蔵)


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価格上昇
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