サービスの提供に影響
改めて見直すべき美徳
2018.10.10
 取材に向かう車中で聴いていたラジオから流れたJ―POP。聴覚障害を持つ女子大生と手話を学ぶ男子学生との恋愛を軸にしたドラマの主題歌になった曲だ。当時は深く考えずに聴いていたが「ありがとうとごめんねを繰り返す」というフレーズが、今になって心に響いた。

 その直前に日本人の美徳について記したコラムを目にした。中では相手の謝罪を受け入れて許すという美徳が、謝ることを恥だとする人の増加により廃れてしまったことや、代表的な美徳のひとつ「謙譲の精神」の源である他を思いやる心が失われていることが、殺伐とした世の中をつくり出してしまうと警鐘を鳴らしていた。

 海外のとある国では、自身に非があることが明らかでも「自身は悪くない」と主張しなければならないと幼少期から教え込まれるそう。日本はその反対で、互いが謝罪の意を示して丸く収めることを是としている。

 誰かから何らかの行為、とりわけ見返りを求めず与えられた行為に感謝を示すことは、相手の喜びを何倍にもすると同時に思いやりの連鎖を生む。さらに、美徳以前に人として当然の行為だ。

 仮に「私は何ひとつ悪くない。何かをするのはそっちの勝手」という考えが台頭すれば思いやりのみならず、有償と無償の別を問わずにサービスを提供する行為への熱意に影響を及ぼすことは火を見るよりも明らかだ。

 ならば、サービスを提供する側が率先して美徳を見直し、実践する必要があるのではないか。    (蔵)


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