課題多い男女共同参画
女性の採用不可欠だが
2018.11.10
 今年4月に大相撲舞鶴場所であいさつ中に倒れた市長に女医が心臓マッサージを施している時、女性は土俵から降りてくださいというアナウンスが数回流れ、人命よりも土俵の女人禁制という伝統を重視したような対応に非難が集中した。

 男性社会、女性蔑視という考えは今も残っているが、SS業界ではどうだろうか。女性スタッフがいるSSは珍しくなく、経営者として活躍している女性もいるが、これまでの長い習慣の中で男性中心の職場環境になっているのではないか。

 個人経営が多くトップダウンの命令形態はないか、アルバイトが休むと「頼む」の一言で社員に無理強い、新人教育を社員にのみ任せる、社員は忙しい中で負担が増える不満から退職、新人も放置され、仕事を覚えることができない不安から退職という悪循環になる。

 厚労省の調査で仕事を探す重要度は、男性が給与、勤務日数、仕事内容の順なのに対し、女性は勤務日数、勤務地、勤務時間帯の順。女性は週2、3日で1日5時間程度、自宅近くを重視している。

 子育てしながらでも働ける制度や職場環境を正規、非正規に限らず80%以上の女性が求め、仕事のやりがいに対しても男性との感覚的違いが出ている。

 人口減少が続く今後は労働力の確保がさらに難しくなる。潜在的労働力である主婦らに注目するのは正解だが、どこまで本腰を入れて格差や環境などを克服し女性採用を考えていくかは、まだまだ高いハードルと言えそうだ。    (祐)


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5月12日(月)から5月18日(日)まで
価格上昇
値戻しの機運高まる

05月20日付掲載予定

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