「苦渋」は外に放り出せ
来年こそは明るい年に
2019.1.1
 今年もあと10日ほどを残すだけ。光陰矢のごとし、とはよく言ったものだが、今年は石油業界にとって、どのような年だったのだろうか。需給のタイト化などから収益環境が改善し、低マージンの常態化から脱却しつつあるのは確かだ。さらに災害時協定締結による官公需への配慮や、各種補助事業の拡充などもあり、従前にも増して「朗報」が耳に残る1年だったような気がしている。

 なのに販売業者の顔色は明るいものばかりでない。それどころか「苦渋」に歪められているものさえある。なぜか。燃料油の需要減退が明らかな中で「次の一手」が見つからない、仮に見つかっていても、それに投資するだけの余裕がないからなのか。道東の漁師町に店舗を構える老齢経営者は「今のままでは自分の給料も満足に取れない。幸いなことに後継者もいないし、こんな商売、俺の代で終わりだ」と吐き捨てる。これと似たような意見は意外にも多い。

 来年はどのような年になるのか。先読みは実に難しいが、少なくとも「俺の代で終わり」という台詞が飛び出すような状況からは脱却したい。みんなが次代に向け「決断」し「行動」していく年にしたい。

 今年も業界各位には、忙しい仕事の合間を縫って取材に協力いただき、さらに様々な提言、助言もいただいた。心からお礼申し上げたい。来年も業界の「応援団」として、紙面の充実に邁進していく所存。油で儲けられる有益な情報をお届けすることで、ご恩に報いたい。 (W)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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