国の内外、天地とも平和が達成される、などの願いを込めた平成も残りあとわずか。諸説あるが西暦645年の大化から数えて248番目の新元号は4月1日に公表されることが正式に決まり、新しい年と同時に、新時代の幕開けも念頭に置く正月となった。
移りゆく時代の中でも、年の初めの定番アイテムとして不動の地位を確立するのがおせち料理である。
こちらも諸説あるようだが、奈良時代の「節会(せちえ)」と呼ばれる朝廷の食事会にあやかろうと一般庶民が取り入れ、そこから「おせち」と呼ばれるように。当初は別とされていた、1人前ずつお膳に盛られるおせちと、重箱に詰める「食積(くいつみ)」とが融合して現在の形となったようだ。
核家族化や流通の発達などに伴い自家製のみならず、有名店やコンビニなどの既製品も選択できるように変化したが、代表的な種類や込められる願いは不変だ。
例えば、真っ黒に日焼けするほどマメに、勤勉に働けることを願う「黒豆」や、成長とともにフクラギ、ハマチなどと呼び名が変わることから出世魚とされ、それにあやかりたいと願う「ブリ」など、仕事にまつわるものも数多く存在する。
多くの諸兄は「商売繁盛」が最大の願いであると推察するが、それには、時代は変わっても誰もが願ってやまない無病息災や家内安全が叶ってこそ実現するもの。こうした変わらぬ思いを大切にしつつ、様々なことが変わりゆく新しい時代を無事に迎えたいものだ。 (蔵)
北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇
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