対策講じて首絞める?
やり過ぎては逆効果に
2019.1.20
 一定額を支払うことで一定のサービスを無制限に受けられるサブスクリプションが定着している。PCソフト使用権の定期購入から誕生したものだが、現在では期間内に任意の曲を無制限で聴取できる配信サービスや、飲食店での特定飲食物の食べ飲み放題などにも広がりを見せる。

 こうした中、トヨタ自動車がサブスクリプションを開始する予定だ。詳細は執筆時点で未発表だが「今回はミニバン、次はセダン」などと任意の車に随時乗り換えられるものとなる気配だ。

 現在、元売も注力するカーリース、駐車場運営会社などが展開するカーシェアリングはメーカー以外のサードパーティーによる提供が主流。自動車に限らずメーカー自らがこうした領域に乗り出すことは、将軍家が領地を直轄統治するようなものだ。

 サブスクリプションの例として多用される携帯電話。実際には、一定量を超えたデータ通信に課す、必要な情報を得ることさえ不自由にする速度制限の解除に別料金が発生するなど、似て非なるものだ。

 携帯電話でサードパーティー的ないわゆる格安スマホは他社通信網を借用するが、それを所有する将軍家(大手3社)は許可権者の国から料金値下げに対する事実上の介入を受けた。

 年明けに100人に大枚を振舞って話題になった某社長は、過去に「杭も打たれない所まで出せば問題ない」と発言したが、一部の例外を除き杭が出るほどのやり過ぎた対策は自らの首を絞め、逆効果になるだろう。    (蔵)


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月25日付ヘッドライン

■膨らむ期待GW商戦 一気呵成の「挽回」期す
■「失敗は有効解導く手段」 札危協保安研修会で三田薫氏講演
■石販業者への配慮明記 官公需「基本方針」が閣議決定
■保有率77.6%、小幅減少 自工会が乗用車市場動向調査
■好調油販さらなる拡販に照準 フルの強み生かし道エネ環状通SS