三題噺で見える共通項
愛顧の秘訣は笑顔探求
2019.1.30
 落語の形態のひとつに「三題噺」というものがある。江戸時代の末期に始まり、トリを務める落語家が客席から出された3つのお題をもとに即興で落語をつくったもので、古典落語の「芝浜」もここから誕生したという説がある。

 臨機応変な対応能力を見極めるために入社試験問題として採用する企業があったほか、20年ほど前に現在も活躍する落語の師匠2人が、観客が出した脈絡のない3つのお題をもとに即興で噺をつくる関西発のバラエティ番組も存在。北海道でも放送された。

 時は移って平成時代の末期。昨年暮れに会長(当時)が逮捕された自動車会社の事件と、最近になって話題になったオリンピック招致に関する贈賄疑惑、これらには「日本」 「フランス」 「国外におけるトップの行動への追及」と三題噺もびっくりの共通項が存在する。その偶然性も含めた真相の解明が待たれるところだ。

 3つのテーマからひとつの結果を生み出すという点で、企業の経営統合も同じなのではないか。この場合のお題は「〇社」 「△社」「効率」などであろう。

 落語のオチは話が最初に戻る「まわり落ち」、時間切れで「冗談言っちゃいけねぇ」と強制終了する「冗談落ち」などに分類。ほかにも、ある落語家が科学的に分類した別のものでは、2つの物事が合致する安定化が笑いにつながる「合わせ」も存在する。

 誰もが笑顔になれる結末を求めて、時を超え愛され続ける落語。あやかりたい向きは多いに違いないはずだ。   (蔵)


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