人手不足の解消が急務
スキルアップの提案も
2019.2.28
 春闘。労働組合が賃上げ、労働条件の改善交渉を経営者側と統一的に行うもので、経済界の総本山と言われ主要企業が加盟する経団連は、2019年春闘に当たり6年連続の賃上げを交渉の方針とした。好景気ととらえての判断だが、実感できない中小企業には厳しいものがあると言われている。

 北海道の最低賃金は2018年10月改定で835円となっている。13年の734年に比べ5年間で101円、13・8%上昇している。経営環境が厳しい本道では、正社員でもここまで上がっていない。

 ソニー損保の調査によると、新成人の運転免許証取得率は61%程度。若者の車離れを表しているが、今後取得したいを加えると85%まで増える。

 人手不足が顕著な業界にあって、スタッフを募集してもなかなか応募がないのが実情。それまでより多少時給をアップしても、そんなに効果は上がっていないようだ。

 以前、バスの運転手募集で入社後に大型自動車第2種免許取得というのを見たことがある。こうした発想をもっと活用できないものか。運転免許を持っていない人に、例えば2年勤務したら費用の何割かを出します等々。仕事には直接関係ないのかもしれないが、個々のスキルアップになるものを提案する。これを募集要件に入れてみてはどうだろうか。

 確かに「取得したらすぐにやめてしまうのでは」という懸念は残る。しかし、何もしなければ依然として人手不足のまま。そんな提案を見て、いい人材が来るかも。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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