質問には無知の知必要
知識と人間関係を深化
2019.3.15
 哲学者ソクラテスが遺した言葉の「無知の知」。学生時代の講義で耳にし、印象に残る言葉のひとつだ。

 忠実な解釈には多くの人物や難解な言葉が登場するが、簡単に記せば「知らないことを知っていることは強力な武器」といったところなのだろう。

 最近では「ググる(グーグルで検索する)」といった言葉が一般的になるなど、インターネットで解決できることも多いが、公開される情報には限度があり、職場のルールなど、内部的な情報は先輩など知っている人に質問することでしか解決できない場合も多々ある。

 過去に「分かりません」の一語だけで質問をされたことがある。「主語を言って」とか「分かりません(の内容)が分かりません」と交ぜ返しつつ、心の中で困惑した。

 「〇〇の△△が分からないので教えて下さい」と質問されたこともあった。この場合は〇の部分(根幹)を理解した上で△の部分(枝葉)を質問しており、そこに至るまでの努力と熱意も感じ、こちらの知識を再確認して可能な限り多くを伝えたいと熱くなった。ソクラテスに例えるなら、最初の質問が「無知の無知」、次が「無知の知」となるだろう。

 質問をする前提には「この人なら答えてくれる」という信頼が存在、される側にとっても知識だけではなく、互いの関係も深化する絶好の機会となる。

 専門用語が多く、安全確保に必要な技術の伝授が求められる石油業界。忙しいからと粗略にせず、真剣に対応するメリットは大きいはずだ。 (蔵)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

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