人手不足解消の抑止力
好きを生む職場づくり
2019.3.30
 過去に、トヨタ自動車の社長が記者会見の中で、自動車を「愛がつくモビリティ」と称したことが印象に残っている。

 昨年6月にフルモデルチェンジしたセンチュリーに自分好みのカスタマイズを施し、新たなスポーティブランドのロゴまであしらった社長車をつくったほか、間もなく発売される新型スープラではテストコースで自らがハンドルを握るなど、他には真似できない形で車好きぶりを発揮。車を愛する故の発言だったと思う。

 世界に名だたる企業の社長ではなくても、自身の仕事を愛することは「好きこそものの上手なれ」の諺が表すとおり上達や習得への近道で、仕事に対するモチベーションのひとつと言えよう。しかし、実際には、子どもの頃に苦手な科目をイヤイヤ勉強「させられて」いた心境と似たケースも多いのではないかと考える。

 法律でもその義務が謳われ、生活の糧を得るという目的も重要なファクターだが、高いES(従業員満足度)の下で働く方が、効率的にも精神衛生的にも良い結果をもたらすことは自明だ。

 転職経験者への聞き取りを軸に話を進めていたあるコラムでは、新天地に求めるものの上位として一般的にイメージされる「高い給料」もさることながら、職場の人間関係や雰囲気を最優先に考える人が多いとしていた。

 石油業界をはじめ、各界で叫ばれる人手不足の原因のひとつにあげられる「ミスマッチ」。好きを生む職場づくりはその抑止力のひとつとなるだろう。    (蔵)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

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