新車販売台数から見る
シェア拡大の秘策とは
2019.4.15
 毎年、この時期に発表される年間新車販売台数。販売の行方を占うバロメーターと同時に、新車には手が出ないけど、と考えるユーザーが購入する中古車もここから誕生。SS業界とは切っても切れない数値だ。

 車種別台数がおおむね前年度比数%の増減となった中、軽四輪貨物のボンネットバンだけが約242%増となった。

 その理由はホンダ「N―VAN(エヌバン)」の登場。昨年7月の発売開始前、このカテゴリーでの前年同月比は4~5割減だったが、それ以降は2~4倍をキープし、月間販売台数でも8割以上、多い時は9割強を占める。羨望のまなざしを送りたい諸兄も多いのではなかろうか。

 その名が示すとおり、年間販売台数全体で2年連続1位の「N―BOX」を含むNシリーズ初の商用車として誕生したこの車。キャブオーバー(=1BOX)タイプに劣らない性能を求め、堅牢な車体に大きな開口部、さらに両側スライドドアや運転席以外をフルフラット化するなど専用設計を施したそう。ちなみに販売台数でこれに次ぐダイハツの「ハイゼットキャディ」は、WAKE(ウェイク)をベースに、乗用と変わらぬ操作性で女性メインに訴求している。

 この両車、ユーザー目線で使い勝手を追求した点で共通する。そして最近の新車に多い既存車両の流用ではなく、ゼロからの開発で新たなニーズを掘り起こしたことも数字が如実に証明している。車に限らず、多くの業界で参考にすべき事例だろう。  (蔵)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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