「臭いものに蓋」じゃダメ
隠さず対応でこそ進歩も
2019.4.5
 「報道関係者はここで退席願います」 。取材で耳にするが、ここからは非公開ということである。会議等で冒頭から非公開の場合もあるし、前述のように途中からということもある。

 非公開の理由を主催者は、個人情報等が含まれるから、忌憚のない意見を聞きたいから、報道関係者がいると意見が出にくいからなどと説明する。

 北海道では、情報公開条例第26条で「実施機関に置く附属機関及びこれに類するものは、その会議を公開するものとする。ただし、当該会議の審議の内容が許可、認可等の審査、行政不服審査、紛争処理、試験に関する事務等に係るものであって、会議を公開することが適当でないと認められるときは、この限りでない」と定めている。つまり道が主催する会議などは公開が原則となる。ただ、会議開催をプレスに案内したにもかかわらず、会議自体は非公開ということもある。

 道に限らず、個人情報云々で非公開なら理解できるが、会議で「どんな意見が出るか分からない」から非公開にするというのはいかがなものか。主催者に対して批判的な意見が出ることもあるだろうが、だから非公開というのはいかがなものか。臭いものに蓋というのでは進歩はないように思う。

 客相手の業界では、時に耳の痛い意見もちょうだいする。それを無視し、自分達に都合のいい対応をするだけなら、何の発展もない。意見を真摯に受け止め、その対応を率先して行うことでこそ信頼は得られるのだろう。   (祐)


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5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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