5月1日からの新しい元号が「令和」に決定した。初めて日本の古書を典拠としたことと同時に、平成の「天(内)平らかに地(外)成る」のように直に意味が分かるものではなく、万葉集の「初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ」から「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」ようイメージを展開したことも新味として映る。
取材先のSSで、スタッフ全員が平成生まれという中で新元号公表の記者会見放送を目にした。若者も新元号に関心を寄せることを感じつつ「自分達が昭和生まれにしてきた扱いを受ける」というリアルな思いを聞く機会にもなった。余談だが、彼らと共有できたのは、なぜか世間が悪意で指摘する「10分遅れ」と顧客のインターバルが重なったためである。
訪問時に見た、彼らがフィールド中に響く声で接客する姿、会話から醸し出す雰囲気で、顧客へのサービスと同時に「心」も提供していると確信した。
一方、統合に伴いブランドが変わったあるコンビニ。明らかに平成生まれだと思われる店員達が「言葉遣いは丁寧だけど心がない」接客をするようになり、車を運転できない場合を除いて他店に足を伸ばすようになった。
取扱商品に差がなく、個性の訴求に人間の質も不可欠という共通項を持つSSとコンビニ。SSでは次世代と言われ続けながら最大で三十路を迎え、主戦力となりつつある平成生まれ。新元号への願いと同様、彼らの努力が花開くことを願ってやまない。 (蔵)
北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き
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05月20日付掲載予定
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