業界に今年も新しい「仲間」
新たな時代への飛躍期待
2019.4.10

51人を迎え入れた道エネグループ入社式
 新年度の仕事始めとなった1日、道内石油販売各社で入社式が行われ、次代を担う新進気鋭が晴れて業界への仲間入りを果たした。燃料油需要の減退など構造的な課題に加え、働き方改革など新たな課題も抱える業界にとって、難局乗り切りに向けた「新たな躍動」への期待は大きい。各社経営トップも、そうした期待感をにじませエールを送った。

 新たに51人の仲間を迎えた北海道エネルギーグループの入社式は、札幌市中央区内の本社会議室で行われた。

 冒頭、あいさつした勝木社長は、はじめに「行間を読む」ことの必要性を強調。 「時代の流れを的確に読むという言葉には『時代に合わせるのではなく先駆ける』の意味が、全社員が一丸となって力を尽くすには『新人も含め全社員やパートが役割を理解し、チーム戦で総力発揮する』との意図が秘められ、それを理解した行動が必要」とした。

 また、社会人には「遠く(将来)、周囲(現状)、足元(現実)」を見つめる「3つの目」が必要だとの持論を展開。企業や個人の立脚点であり、地域と全体を見る「グローカル」な視点、客層や状況を見極めて適切な対応をする即応力などもこれに含まれるとした。

 さらに「人としての魅力は、相手のことを考える度量となる間口と、懐の深さとなる奥行で構成され、その両方を兼ね備えた人間に成長してほしい」としたほか「皆さんが持つ基本に忠実な姿勢でベテラン社員の模範となり、お互いを高め合ってほしい」と激励した。

 このあと、勝木社長が新入社員一人ひとりに辞令を交付、また、役員らが襟に社章を取り付けて健闘を促した。


 従来進めてきた新年度当初の一括採用を、本年度から「有為な人材の随時採用」に改めた中和石油グループでは1日、本社執務室で朝礼に合わせ入社式を挙行。ベトナム国籍のレ・ヴァン・ヅさん(25歳)を本社職員が拍手で迎え入れた。

 レ・ヴァン・ヅさんは今年、新潟国際自動車大学校を卒業し中和石油に入社。2級自動車整備士試験を受験し、今、吉報を待っているという。

 入社式では杉澤謙次郞社長があいさつし、採用方針の変更にも言及しながら「サービス提供の根幹は人であり、成長したい人だけを随時採用していく。日本人であることには1㍉のこだわりもない」と強調。

 さらに「世の中が変わる中で生き残っていくのは、変化に合わせられる人だ」などとも述べ、そうした思いを辞令に託して交付した。

 これに対してレ・ヴァン・ヅさんは、母国に残してきた奥さんと「札幌に住みたい」との思いを披れきし、その上で「まだまだ分からないことばかり。よろしく」などとあいさつした。

社会人としてのあるべき姿を説く勝木社長

本社職員を前にあいさつするレ・ヴァン・ヅさん(手前)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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