新人もベテランも望む
互いを承認し合う精神
2019.4.20
 今年の5月は新元号の「令和」がスタートし、ゴールデンウィークが最大で10連休となることがクローズアップされているが、新入社員を迎えて1カ月が経過することを忘れていないだろうか。

 5月をキーワードに連想されるひとつに「5月病」がある。希望に胸を膨らませ、新たな世界に身を置き知識を吸収しようと奮闘すること1カ月。そうした彼らにとっての休暇は、絶好のリフレッシュタイムであると同時にその発症リスクも高め、諸刃の剣となる可能性も有している。

 これは新入社員に限った話ではない。年度とともに部署移動や昇任したベテランも同様で、経験から回避する術を有しているとは言え、業務内容によっては、新人と同じ道を歩む。こうしたリスク解消のキーワードに「承認要求」が挙げられる。

 個人間の競争を避け、個性や良い点を伸長する教育を受けた新入社員世代。社会に出た途端「お前はダメだ」などと先輩達の経験則で言われたとすれば、仕事以上の「未体験ゾーン」に心の傷も大きくなることは自明だ。

 ベテラン世代は「そんなの甘い」と一刀両断しそうだが、そうした世代が中心に放ち、若手をはじめとする周囲の空気を一気に冷やす、いわゆる「おやじギャグ」も心理学的には承認要求から発するとされており、同様の安心感を求める証左である。

 人手不足が著しい石油業界。貴重な若手や経験豊かなベテランを失うことのないよう「互いを承認し合う」精神が不可欠ではなかろうか。 (蔵)


北海道のガソリン価格予想
5月13日(月)から5月19日(日)まで
価格上昇
一部に値戻しの動き

05月20日付掲載予定

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