どうする令和初の夏商戦
顧客の拡大が共通課題に
2019.6.15
◎…6月入りとともに夏商戦の戦略づくりが大詰めを迎えている。先の10連休商戦の結果を検証、総括し、令和初の夏商戦にどういった態勢で挑むのか。


 ◎…すでに元売各社の今年度の販売戦略が出揃った。今月末までにENEOS ブランドの統一を完了するJXTG エネルギー。 「新生ENEOS発進・国内最強ブランドへの進化」をキーワードに顧客数の維持・拡大、収益力の強化、受け入れ体制の強化を目指している。「販売店と顧客・地域のつながり」をアピールする出光興産。「車検予約サイトを展開してカーケア商材の増販につなげる」のはコスモ石油マーケティング。このほか商社系内販会社も顧客拡大、カーケア・カーメンテ収益アップを目指す動きが主流になっている。系列元売の販売戦略を自社のSSにどう反映させるのかが特約店にとっての課題のひとつだろう。

 ◎…SSにおける顧客数拡大を商圏内のファン層拡大、支持率アップに置き換え、店長に自分のSSの今後の展開をテーマにレポート作成を求めている特約店もある。6月入りとともに夏商戦を前提にしたあの手、この手、創意工夫の戦略づくりが急がれている。

 ◎…一方、JXTG ホールディングスは2040年に向けたグループ事業の将来像を策定した。エネルギー供給だけでなく、地域企業と組んで地産地消エネルギーと地域コミュニティーサービスを連携させた街づくりの事業化やデジタル技術を活用した顧客接点の強化、小売り新サービスを展開するSSネットワークの生活プラットフォーム化を目指すということもあげられている。安心・安全な街づくり、便利な街、活気ある街を軸に、SSをエネルギー供給プラットフォームとして位置付けた新たなSSづくりが進展していくことを示唆している。さて10年後、20年後にSSはどういった変貌を遂げるのか。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

■「採算販売」最優先に 北石連・商理事会が総会提出議案承認
■「まずは技術力磨け」 HNCが勝ち組SS応援セミナー
■基本方針への準拠求める 官公需で経産省が都道府県知事に要請
■LINEでショップカード 道エネチャレンジ西野3条SS
■油販増大へ集客策次々 東日本宇佐美セルフ山の手通宮ノ丘SS