気にかかるSS数の行方
コンビニの時短にも関心
2019.6.25
 ◎…資源エネルギー庁は近く平成30年度末、今年3月末のSS登録数を明らかにする。SSはさらに減って、全国ベースで3万カ所を割り込むのかどうか。販売業者数はピークだった平成6年度の3万1559者から減少に歯止めがかからないと見る関係者もいる。SS登録数、販売業者数はともに右肩下がり、マイナス基調の加速は否定できない。

 ◎…「一体、SS数の減少にいつ歯止めがかかるのか。ガソリン需要の減少によってSSを生業とする中小業者などがさらに撤退するケースが常態化するというのが大方の見方」だとする中堅特約店主もいる。老舗特約店の会長は「今後も元売再編の影響によって販売子会社の勢力が増し、特約店や販売店の仲間達がさらに業界から離れていくというのは考えたくないことだが、SS数、販売業者数が減少するというのは言わば想定内」と苦渋の表情を見せる。

 ◎…ガソリン減販時代の中で「ガソリン需要が減少しているといってもこの厳しい場面を乗り越えて残存利益を目指すことを忘れてならない」といった共通認識も芽生えている。SS数が減少する中で「中小零細業者でも地道な経営努力、地域に欠かせない店づくりを徹底すれば小回りのきくSSとして生き残ることもができる。厳しい局面の乗り切りが最優先課題」だといった声もある。

 ◎…さらに地域コミュニティとしてSSを軸に新たな事業展開を図らなければならず、ハイブリッド車、電気自動車などの次世代自動車に対応したカーライフステーションの色彩を強めた戦略づくりが欠かせない場面を迎えている。また、大手コンビニが24時間営業の見直しに動き、 「SS業界も無意味な24時間営業を見直したい」といった声もある。コンビニの24時間営業の見直しで、今後、効率的な営業時間の設定に向けた見直し論議が起こってきそうだ。


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

05月10日付掲載予定

■ガソリンは年平均2・6%減 24~28年度石油製品需要見通し
■期待外れも「そこそこ」 GW商戦
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■油外全般好調に推移 悩みは人手不足 ナラサキ石油白石SS