夏商戦いよいよ大詰め
収益の「改善」が課題に
2019.8.30
 ◎…石油情報センターのまとめによると、今年3月末のセルフSS数はスプリット型も含め全国で1万100カ所になった。登録SS数3万70カ所に占めるセルフSSの比率は33・6%で、3カ所に1カ所がセルフSSとなる勘定だ。都道府県別にみると、大都市圏のセルフ比率が高い。神奈川県の50・6%が最も高く、埼玉県の49・4%がそれに続く。この両県では概ね2カ所に1カ所がセルフSSということになる。全国的に見るとセルフSS数は1万100カ所となって1万カ所を超えたが、今後も増加基調で推移していくのかどのか。 「元売販売子会社や大手特約店の新設、改造が一巡したこともあり、ガソリン需要が減少する中でSSへの投資には慎重になるのではないか」との見方をする業界関係者。

 ◎…一方で「JXTGに続いて、出光興産と昭和シェル石油の統合会社が4月にスタート。SS業界の需給環境は大幅に変化し、これによってSS経営も収益改善に向かうことになる。元売再編が再投資できる経営への体質改善につながれば全国的にセルフ比率がさらにアップしていくのではないか」と見る関係者も少なくない。

 ◎…夏商戦も終盤戦を迎えている。JXTGエネルギー 、出光昭和シェル、コスモ石油マーケティングの元売3グループ時代、令和初の夏商戦だが、いい結果を残したいと業界関係者の誰もが思うところだ。 「9月には夏商戦を総括、検証して秋商戦はもとより、先の先ということで年末年始商戦の戦略を練らなければならない」と特約店関係者は指摘する。

 ◎…元売再編で販売最前線であるSS業界の収益環境が改善され、大詰めの夏商戦は、良い結果を出さなければならない局面だ。大詰めを迎えている夏商戦。早くも夏商戦前半戦を総括、検証し終えて後半戦に挑んでいる特約店もあるが、同時に秋商戦で新たな目標を掲げるためにも、夏商戦大詰めの今、収益の改善を確実なものにできるかどうかが課題になってきている。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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