機転利かせ危急回避を
油外の拡販にも不可欠
2019.7.15
 次世代自動車の急速な普及、なかんずく自動車メーカー各社がハイブリッド車の生産に力を入れる中で、自燃油需要は漸減。需給のタイト化などを背景として収益環境は良好とも言われるが、そうした「量」の減少を補うため、多くのSSは油外に活路を求める。最近は「TBA」といった従前の枠にとどまらず、車販や軽板金、レンタカーなど、その裾野はどんどんと広がりを見せるが、反面、売り込む側に「進歩」が見られず、せっかくの商材の訴求度を無駄にしているのではないかという指摘が出てきている。

 と言うのは、マニュアルを超えてセールストークは格段に進歩しているものの、顧客のニーズや、サービスに対する評価の多様化に即応し切れていないのではないか、ということ。売る側に「機転」が欠けているということだ。

 機転と言えば言い伝えだが、こんな話がある。豊臣政権下の石田光成、長雨で河内堤が切れた際、土俵づくりが間に合わないのを見て京橋口の米倉を開かせ、数千俵の米俵すべてを決壊個所に投げ込ませた。皆はもったいないと思うのだが、堤が切れればどうせ米俵は水浸しになる。そして光成、雨があがったあとに「丈夫な土俵をこしらえてきた者には濡れた米俵をやる」とのお触れを出し、修復をわずか1日で成し遂げた。

 本当か嘘かは分からない。しかし、気転が危急を救うというのは確か。自燃油減少という危急の時にこそ、気転を利かせ隘路の打開も目指したいもの。   (W)


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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