最賃アップで負担増大
人手不足解消策いずこ
2019.8.10
 最近、店舗閉鎖の話を聞き、近隣のSSを訪れたら「人がいなかったみたいだよ」と店長が話してくれた。人手不足はこの業界に限らず喫緊の課題となっている。募集しても応募がないのだからどうにもならないという声も。社員がいないからアルバイトで、と思っても応募がない。

 アルバイトの場合、時給の高低が付いて回る。昨年10月に改定となった北海道の最低賃金は835円。前年比3・09%のアップで、平成の30年間では据え置きだった14年と15年を除き年々上昇。25年と30年を比べると13・8%、101円も上がっており、来年も27円の値上げが予定されているという。これほどの上昇は企業にとって負担が大きい。
 
ただ、ここで気を付けなければならないのが、すでに勤務するアルバイト店員の賃金。別業界のある店舗、最低賃金で募集しても応募がない。近隣の相場を調べたら、最低賃金より50円ほど高く募集していた。それに合わせようとしたが、そこまで引き上げると、ほかのアルバイトの時給もそれ以上にしないと不満が出てくる。一人の入社のために相当の負担となるため、募集を見合わせたそうだ。

 人がいないのも事実。負担が大きいのも事実。八方塞がりの状況でどうする。OB、女性、外国人。はたまた誰をも「えっ」と驚かす奇策はないものなのか。世の中を変えるのは「よそ者、若者、ばか者」と言われるが、 「人がいないから閉めた」という事態にだけはならないよう願いたい。   (祐)


北海道のガソリン価格予想
5月6日(月)から5月12日(日)まで
価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

04月30日付ヘッドライン

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