先日テレビで消費税の軽減税率の放映があった。食品には軽減税率が適用され、８％のままのはずが、駄菓子の一部は適用外で１０％に上がるというものだった。ポテトチップスと野球選手のカードが付いたプロ野球チップス。どちらもカルビー製だが、プロ野球チップスは１０％になるそうだ。国税庁の説明では商品の値段が税抜き１万円以下で、その商品の値段のうち商品の値段の占める割合が３分の２以上だと軽減税率の対象となる。つまりプロ野球チップスのカードの値段が３分の１以上だから１０％だと。並んだ商品のその違いがとても分かりにくい話だ。

　分かりにくさを避けるために適用となったのがＳＳのポイント還元率２％。ＳＳは５％対象の中小等事業者のほか、フランチャイズや元売直営などあるが、混乱防止のために揮発油販売業はすべて２％となった。ここまでは分かるが、注意しなければならないのがカード決済。

　元売各社は６月に「キャッシュレス・消費者還元事業」に参加し、ポイント還元を実施すると発表したが、決済手段の対象となるのは元売各社独自のカードによる支払いのみ。一般的なカードでの支払いはポイント還元にはならない。

　１０月の消費税増税入まで２カ月余りとなった。遺漏なき制度運用とするためにも、ポイント還元対象カードの周知を徹底しなければならない。来店客の勝手な思い込みで、月末等に「還元されていない」というクレームがありそうな気がしてならない。 （祐）