「震災時の給油」で訓練
白バイがローリー先導
2019.9.15

白バイがローリーを先導した
 札幌市消防局白石消防署は、5日に行われた令和元年度白石区防災訓練で「震災時緊急給油訓練」を展開した。会場となった米里小学校グラウンドに仮設のSSを設け、緊急車両への優先給油のほか、白バイ先導の下でのタンクローリーの緊急配送やタンクローリーでの避難所への暖房燃料補給の各訓練を実施し、スムーズな給油への一連の動作を確認するとともに、参加した市民に災害対応SSの取り組みを広く周知し、理解を求めた。

 緊急給油訓練は、昨年の胆振東部地震発生に伴うブラックアウトで、燃料を求める市民がSSに殺到、混乱が生じたことを踏まえ、災害発生時のスムーズな燃料供給を実現するための対応や各企業と防災関係機関との連携強化、さらには訓練の市民への披露と理解促進を目的に実施した。

 訓練は、札幌で震度6強の直下型地震が発生したとの想定で、緊急車両への優先給油、タンクローリーの緊急荷卸し、避難所に対する暖房燃料補給の3部構成で実施。

 緊急車両への優先給油訓練は、地震により停電が発生し、SSでは非常用発電機で一般車両に給油を開始したが、緊急車両が給油に来たため優先給油を行うもので、発電機を稼働した上で緊急車両用の給油レーン確保などを展開・確認。見守る市民らに、緊急車両には優先的に給油することを周知した。

 続くタンクローリーの緊急荷卸し訓練は、昨年のブラックアウトで信号が停止し、ローリーの輸送に支障をきたしたことから、緊急輸送のモデルケースとして白バイが先導、ローリーに「緊急配送中」のステッカーを張って輸送・給油を実施。

 さらに避難所に対する暖房燃料補給は、胆振東部地震が厳寒期に発生した場合を想定し、白バイ先導でローリーが避難所のポータブルストーブ用ポリタンクに灯油を補給する訓練を進め、スムーズに完遂した。

 今回の訓練には北海道エネルギー、北海道エネライン、中和石油がローリーを持ち込むなどして協力。ドライバーらも訓練に参加した。 

厳寒期を想定し灯油の補給も


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月25日付ヘッドライン

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