初の模擬訓練実施
円滑な「給油手段」模索
2019.9.20

ローリーからの荷卸しにかかる一連の手順を確認した
 北海道は12日、石油連盟と北海道立衛生研究所で初の模擬給油訓練を実施した。道の保健衛生行政の拠点施設である同研究所は、昨年の胆振東部地震発生時に燃料油が不足し、道が優先給油要請をした経緯があり、この日は石油連盟が用意したタンクローリーから施設給油口へのホース接続、取り外しなど一連の給油作業を実施し、円滑な給油の手順を模索した。

 石油連盟では、東日本大震災後の2013年以降、石油備蓄法に定められる災害時石油供給連携計画に基づいて毎年、全国で訓練を実施。北海道が初めて参画した今回の模擬給油訓練もこの訓練の一環となる。

 道は2013年に石油連盟と「災害時の重要施設に係る情報共有に関する覚書」を取り交わしており、大規模災害が発生した際に、経済産業大臣から災害時石油供給連携計画実施勧告が出された場合、石油連盟が事業者調整を行い、石油元売業者等が直接重要施設に優先給油することになっている。

 また、道は昨年の胆振東部地震による大規模停電での教訓を踏まえ、災害時に優先的に燃料供給すべき庁舎や病院、避難所など約1900カ所を重要施設として指定するとともに、各施設の燃料状況の情報をまとめ、石油連盟とはこのうち大型タンクローリーが対応できる約800の施設の情報を共有している。

 この日の給油模擬訓練は、大規模災害の発生で燃料油の供給が困難になり、政府の災害対策本部等を通じて石油連盟に応援要請が出されたとの想定で、タンクローリー誘導、緊急供給要請オーダーやローリー積荷、施設タンク在庫の確認、施設給油口へのホース接続・取り外しを実施。災害時における円滑な給油の手順を模索した。


北海道のガソリン価格予想
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価格上昇
実質ベースで仕切り価格が上昇

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