
◎…SS、元売の精販一体となった「満タン&灯油プラス1缶」運動が全国展開されている。昨年9月の北海道胆振東部地震、そして今年になって関東圏を襲った台風15号、19号など、全国各地で起こる災害によってガソリンの満タン意識は次第に給油客に浸透しつつあるようだ。
◎…満タン運動は給油客にとって、節約対策にもなっているという。仮に原油続騰、ガソリン価格上昇というニュースが流れれば、価格に敏感な消費者は満タンで防衛する意識が強い。ある特約店関係者は、最近の店頭給油形態が変わりつつあると見ている。 「一般的にガソリンが高値基調になると買い控え、いわゆる節約給油という現象が多く発生するが、昨年の胆振東部地震によるブラックアウト、今年の台風15号、19号を機に、少量でもガソリンを満タンにしようとするケースが増えている」という。さらに「台風19号が襲来する前日には、ガソリン満タンの来店客が多く、消費税増税前夜の駆け込み給油を思わせるような給油ラッシュとなったところもあった」と話すのは関東圏の特約店関係者だ。
◎…この特約店関係者はさらに「依然として中東産油国の情勢が不安定ということもあり、ガソリン価格の先行きに敏感な給油客が少なくない。仮に仕切り高局面になれば、ガソリンが値上がりする前に少しでも満タンにするというケースがさらに顕著になるだろう」と消費者心理を分析する
◎…自家発電装置を設置して、停電時の給油体制を万全にする、というのが業界関係者の共通認識のひとつ。これに加えて地域の避難拠点的な店づくりも必要になっている、といった声も聞かれているが、一方で「災害によってブラックアウトということになれば、移動電源として活用できる電気自動車(EV) の普及が一段と加速するのではないか」と指摘する業界関係者もいる。
北海道のガソリン価格予想
11月3日(月)から11月9日(日)まで
価格上昇
値戻しへの意欲旺盛
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10月20日付ヘッドライン
■数を増すSS過疎地 3月末で全国381市町村、本道73市町村に |
■「対策」の基礎など伝授 道経産局が情報セキュリティセミナー |
■不正軽油一掃へ総力 全国一斉に抜取調査 |
■暮らし向きなどやや改善 日銀「生活意識」調査 |
■アポロハット併設 タイヤに注力 AIXセルフベニータウン |