緊張感強い師走商戦終盤
必要不可欠な従業員満足
2020.1.1
 ◎…今年の師走商戦もいよいよ最終場面へと突入した。ガソリンマージンが回復基調にある中で誰もが「いい結果で1年を締めくくりたい」と思うところだろう。特約店関係者は「数量よりも値取りの姿勢を強く打ち出した取り組みが欠かせない」と厳しい表情を見せる。

 ◎…出光昭和シェルがスタートし、元売会社は大きく3グループ体制となった。 「やはり師走商戦最終場面では、足元のコストを前提に利益優先の姿勢が商いの基本」と語る特約店関係者は実に多い。ガソリンマージンは回復基調になっているものの「持続可能なSS経営をするためには今のマージンに満足することはできない」というのが多くの特約店、販売店トップの偽らざる心情なのだろう。

 ◎…また「この時期は最前線のSS回りを重点的に展開している」と語る特約店社長も例年になく多い。 「繁忙期の店頭トラブルを回避することのほか、寒い中、店頭で接客する店長、スタッフの苦労に寄り添い、日頃の努力に報いることも欠かせない」と強調するのは若手特約店社長。 「現場のストレスを解消するのも経営者の仕事のひとつ」と、自らの持論を展開する。

 ◎…「来店客に対する顧客満足と店頭の従業員満足は車の両輪。繁忙期の今だからこそ、いつも以上にSSを回り、店長やスタッフと問題意識を共有する」と師走商戦最終場面の今、SSを訪れる特約店社長の姿が例年以上に多く見られる。

 ◎…昨今の人手不足の中、店頭のアルバイト確保に苦労しており、スタッフのインフルエンザチェックをはじめ健康管理が欠かせないのもこの時期の大きな課題。そして「繁忙時間帯の店頭トラブルの防止、深夜のSS荒らしの対策を確認している」と語る特約店関係者。

 ◎…売上金や釣り銭機を狙ったSS荒らし。件数は減少傾向にあると 言われながらも、繁忙期の深夜の時間帯での被害を警戒しなければならない。今年は暦の関係で年末年始は最大9連休となる企業が多い。商戦最終場面、店頭での誤売対策など年間で最大の繁忙期となる今、販売最前線のSS店頭では緊張感が高まっている。


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月25日付ヘッドライン

■膨らむ期待GW商戦 一気呵成の「挽回」期す
■「失敗は有効解導く手段」 札危協保安研修会で三田薫氏講演
■石販業者への配慮明記 官公需「基本方針」が閣議決定
■保有率77.6%、小幅減少 自工会が乗用車市場動向調査
■好調油販さらなる拡販に照準 フルの強み生かし道エネ環状通SS