
◎…師走商戦が本番を迎える中、ある特約店経営者は「ガソリン販売数量の落ち込みをカバーするには、一般小売業並みの粗利益率20%の確保を意識した販売姿勢が必要だ」と語る。さらに「販売数量がダウンする中で粗利益率20%の確保は商道の基本。減販を安値量販で取り返すという発想は業界の悪癖であり過去のもの。販売数量よりも適正な利益を確保することが師走商戦で問われている」とも強調する。
◎…JXTGエネルギー、出光昭和シェル、コスモ石油の元売3グループによってガソリンマージンも回復基調を見せている。しかし「SS経営の収益は改善されつつあるものの不安定感は否めない。収益向上、V字回復を目指すには、この師走商戦で数量より収益優先の姿勢を貫くことができるかどうかが試されている」と気を引き締め師走商戦に挑む特約店関係者。
◎…一方、大手コンビニエンスストアチェーンは時短営業の拡大や不採算店の閉鎖など事業の見直しを進めている。急速な新規出店と24時間営業とで成長したコンビニ業界。販路拡大路線から効率化を重視した段階を迎えている。
◎…24時間営業といえばSSとコンビニの代名詞とも言われる。 「人手不足による人件費の上昇、そして生産性を無視した24時間営業など、コンビニ業界と共通したものがある。コンビニ店舗は全国で5万8千店を数えるが、店舗拡大の時代は終わったということもSS業界と酷似している」と話す特約店関係者もいる。
◎…さて、師走商戦本番のSS業界だが「元売販売子会社は今後、立地条件や時間帯別の来店数を前提にSSの営業時間設定に動くのでは…」といった見方も強まっている。
◎…師走商戦を前に各SSを巡るある特約店経営者は「収益とともにスタッフの健康管理を重視して取り組んでほしいと徹底した]と言う。
北海道のガソリン価格予想
11月17日(月)から11月23日(日)まで
変わらず
国の補助金拡大に伴う値下げも一段落
|
11月15日付掲載予定
■札幌市場、値動きに微妙な変化 暫定税率廃止へ「元値」づくりも |
■「影響あり」漸減も91.6% 道が原油・原材料価格高騰で調査 |
■有事に機能する体制構築 帯広石油協会が名刺交換会 |
■石油機器など額では前年超す 本年度上半期の出荷 |
■石油元売大手3社が2026年3月期第2四半期連結決算公表 |