ナフサ落ち込み大幅減少
ガソリンは「好調」持続
2019.11.10
 道内での本年度上半期(4~9月)燃料油販売量は、ガソリンやB・C重油などが前年実績を上回ったものの、ナフサの大幅な落ち込みから前年同期比15・6%減の407万5814klとなっていることが石油連盟のまとめなどで明らかになった。消費税率が5%から8%に引き上げられた平成26年度を60万kl強下回り、過去10年で最低となっている。

 道内の、ここ10年の上半期燃料油販売量(上表参照)は、平成22年度から4年連続で500万kl台を維持したが、消費税率が5%から8%に引き上げられた26年度に500万klを大きく割り込んで468万6042klとなり、以降、500万klを境に一進一退を繰り返してきた。

 本年度上半期は、ナフサやジェット燃料油を含めた7油種合計で前年同期比75万kl余り、15・6%減の407万5814kl。500万klに遠く及ばないばかりか26年度をも60万kl強下回り、ここ10年で最低となった。

 ただ、これはナフサの80万kl近い落ち込みによるもので、これを除けば前年を上回る。

 ガソリンは4月から6カ月連続で前年実績を上回り、3・9%増の114万1178kl。ジェット燃料油もガソリンと同様、6カ月連続で前年実績を上回り、絶対量は29万8612klと少ないものの、伸び率では13・0%と他を圧倒した。このほかB・C重油も1・5%増の62万9597klまで伸ばしている。

 一方で灯油、軽油、A重油は前年実績に届かなかったものの、落ち込みは小幅。灯油は3・2%減の52万6651kl、軽油は1・0%減の106万1773kl、A重油は4・4%減の40万1013klとなっている。

     
 他方、今年9月だけの道内燃料油販売量(下表参照)は、7油種合わせて前年同月比8・2%減の77万2306kl。これもナフサの大幅な減少によるもので、このほかA重油を除く5油種はいずれも前年を上回った。ガソリンは消費増税を前にした仮需もあって8・4%増の19万330klとなり、灯油、B・C重油も大きく伸ばした。


北海道のガソリン価格予想
4月29日(月)から5月5日(日)まで
価格下降
仕切り価格値下げのため

04月30日付掲載予定

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