道内35市燃料油納入価格
対応のバラツキ目立つ
2019.11.20
 揺れ動く道内主要市場のガソリン、軽油市況を色濃く反映し、道内35市の燃料油納入価格も、その対応にバラツキの出ていることが今月11日現在の本紙調査で明らかになった。前回10月4日現在の本紙調査以降、価格改定を見送っている5市を除く30市のうち14市が値上げ、7市が値下げに動き、9市は横ばいとなっているが、横ばい9市のうち4市は2度、3度の改定を行い値下げ、値上げを繰り返している。一方で灯油、A重油は小幅値下げと据え置きとに分かれた。     =金額は消費税抜き=

■ ガソリン・軽油
 道内35市の多くは、毎月20日過ぎに納入業者の申し入れや独自調査に基づき価格を改定、月初に遡るか翌月に繰り上げ適用している。そうしたことから先月20日前後の市場動向が現行価格への判断基準となったが、市場間の動きのズレがそのまま対応のバラツキにつながったと見られる。

 レギュラーガソリンの35市平均価格は、前回調査を09銭下回る133円65銭。最高値は消費税込みで158円強となる稚内の144円、最安値は消費税込みでも140円に届かない芦別の125円20銭で、その差は18円80銭のまま推移した。

 軽油もほぼ同様の状況だが、レギュラーガソリンより2市多い16市が値上げに動いたこともあって、35市平均価格は前回調査を小幅ながら36銭上回る119円75銭となっている。

■ 灯油・A重油
 灯油は、市場に大きな動きがなく、旭川で大口納入分を値上げ、小口納入分を値下げ、また、札幌で後期調達分の落札額がほぼそのまま適用となって大幅に値下がりしたほかは、小幅値下がりと据え置きとがほぼ半々となり、未納入1市を除く34市平均は前回調査を94銭下回る83円86銭。

 A重油もほぼ同様の状況だが、未納入1市を除く34市平均価格は灯油より下げ幅が大きく、1円58銭下がって82円77銭となっている。


北海道のガソリン価格予想
11月24日(月)から11月30日(日)まで
価格上昇
下げ過ぎ是正の動きも

11月30日付ヘッドライン

■行政等の後押し重要 SS過疎対策で方針案 道経産局
■暫定税率廃止も俎上に 滝川消費者協会と空知石協が懇談会
■受注目標3534kl余 岩見沢エネルギー協組が通常総会
■青柳氏晴れの受賞 帯広市産業経済功労者表彰表彰式
■特集「業界展望」