経験は「教訓」とすべき
災害対策も再確認必要
2020.1.15
 令和になって初の新年を迎えた。昨年5月に元号が変わり、令和2年にして初めて令和の正月となった。今年こそはという思いはそれぞれお持ちのことと思う。昨年は自然災害が多発するなど不安な1年だったが、業界は需給のタイト化などからガソリンなどの小売価格が良好な水準で推進し、油外販売も好調で、まずまずの1年だったのではないか。災害対応も自家発電機の導入が確実に進み、ソフト面でも、BCPの策定促進とまではいかなかったものの、必要性の理解が深まったのは事実。


 東日本大震災時などでスポンサーが放映を辞退し、代わりに放映されたのがACジャパンのCM。昨年来北海道地域キャンペーンとしてテレビ、ラジオ、新聞で広報されていたのが「やらなくちゃ!は、ちゃんとやらなくちゃ。」。胆振東部地震で多くの人は災害に対する備えの不備を痛感して、懐中電灯用意しなくちゃ、ラジオ用意しなくちゃ、ストーブも用意しなくちゃ、などと思ったはずだが、果たして進んでいるのか。それを問うCMである。

 胆振東部地震から1年4カ月が過ぎた。当初やらなくちゃと考え対応したことを今も覚え、続けているだろうか。自家発電機の保管場所は、定期点検は、訓練はどうだろうか。時間とともに風化することはやむを得ないが、経験を教訓として生かすためには伝え、続けていくことが大事だ。新しい年を迎え、今一度原点に返って対応、対策が大丈夫なのか確認すべきだろう。 (祐)


北海道のガソリン価格予想
12月22日(月)から12月28日(日)まで
価格上昇
値戻し後の下げもあり

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