難局打破へ決意新た
「粘り強い運動が必要」
2020.1.25

渡邉副会長(右端)が音頭を取って乾杯し祝宴に入った
 北石連、道油政連、札幌石協、全石商連アスファルト委員会道支部は14日、札幌市内のホテルで令和2年新年交礼会を開催。来賓を含む約80人が新たな年の訪れを寿ぐとともに、難局乗り切りに向け決意を新たにした。共催4団体を代表してあいさつした北石連の伊藤豊会長は、危機感をにじませながら「業界の諸課題払拭に向け、これまで以上の粘り強い運動が必要であることを改めて痛感している」と訴え、総力結集へ理解と協力を求めた。


 新年交礼会には、北石連傘下18石協の役員や業界関係者らに加え、道経産局の安藤保彦局長、道の土屋俊亮副知事、全石連の森洋会長、資源エネルギー庁の松浦哲哉石油流通課長ら来賓を含む80人が参加した。

 冒頭、共催4団体を代表して北石連の伊藤会長があいさつ。補正を含めた予算や官公需の受注機会確保・拡大に向けた種々の配慮など「私ども石油販売業者の要望が具体的な成果となって表れていることについては関係する方々に感謝申し上げる」としつつも、危機感をにじませながら「業界の諸課題払拭に向け、これまで以上の粘り強い運動が必要であることを改めて痛感している」と訴え、総力結集への理解と協力を求めた。

 また、来賓を代表し安藤局長、土屋副知事、出光興産北海道支店の佐々木昭彦支店長、森会長もそれぞれあいさつ。

 安藤局長は「道民の暮らし、日々の経済活動を支えてくれているのがエネルギーの安定供給。皆さんの尽力に改めてお礼を申し上げる」とした上で、中小企業庁取引課長として国等の契約の基本方針に中小石油販売業者への配慮を盛り込んだという自身の経歴などにも触れながら、経営の強化、安定供給の継続に向けたそれぞれの努力を求めた。

 土屋副知事は「災害時におけるガソリンや灯油の確保という面で、皆さんの役割はますます大きなものになっている」などとする鈴木直道知事のメッセージを代読。佐々木支店長は、出光興産が進める災害対応に言を進めて平時からの備えが不可欠だとしながらも、現実問題として「胆振東部地震から1年以上が経過して災害対応の重要性が若干薄れてきているのではないか」と指摘し、森会長は消防庁の規制緩和、住民拠点SS整備などに対する積極的な対応を求めた。

 このあと北石連の渡邉宏海副会長が音頭を取って乾杯し祝宴に。最後も同じく北石連の河辺善一副会長が音頭を取って乾杯し締めくくった。

結束を呼びかける伊藤会長

道経産局の安藤局長

道の土屋副知事

出光興産道支店の佐々木支店長

全石連の森会長


北海道のガソリン価格予想
4月22日(月)から4月28日(日)まで
変わらず
仕切りにより、値上げも

04月25日付掲載予定

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