道内35市燃料油納入価格
各市場の「転嫁」反映
2020.2.15
 道内各市場では1月下旬、仕切り価格の値上げに伴う転嫁などが急ピッチで進んだが、道内35市のほとんどがそうした動きを石油製品納入価格に反映したことが今月6日現在の本紙調査で分かった。35市平均価格はレギュラーガソリンで138円13銭、灯油で87円32銭となり、前回調査から2円を超す大幅な値上がりとなっている。    =金額は消費税抜き=

■ ガソリン・軽油

 札幌を中心とした道央圏各市場は、1月最終週から値戻しに動き、レギュラーガソリン看板価格はフル149円、セルフ146円大勢にまで持ち上がった。そうした動きは他市場にも広がり、道内35市の7割近い24市が最大で6円の値上げ改定に踏み切っている。

 レギュラーガソリン35市平均価格は、前回1月9日調査を2円22銭上回る138円13銭。最も高い稚内は4カ月ぶりに3円上乗せし、消費税込みで160円超となる147円としたが、このほかにも紋別、釧路、根室など8市が140円台に乗せている。

 同様に軽油も、24市が最大で6円の値上げに動き、35市平均価格は前回調査を2円25銭上回る124円37銭となっている。

■ 灯油・A重油

 一方で灯油は、プライスリーダーであるコープさっぽろが1月20日給油分から全道一律で5円値上げ。それに追随する販売業者も多く、未納入1市、改定見送り1市を除く33市すべてが1円から7円50銭までの幅で値上げに動いた。

 34市平均価格は前回調査から3円32銭上がって87円32銭。最も高かったのは根室(郊外地)の97円、最も安かったのは札幌の64円40銭となっている。

 A重油も同様で、34市平均価格は前回調査から2円58銭上がって86円26銭となっている。


北海道のガソリン価格予想
4月15日(月)から4月21日(日)まで
価格上昇
値戻し後に値下げも

04月20日付ヘッドライン

■広がる困惑、失望感 対量販構図変わらず 札幌市場
■昨年度、減少に転じ17件 危険物取扱者の違反行為
■3月決算組「まずまず」 収益環境の良化が支える
■消費、供給ともに減少 2022年度エネルギー需給実績
■42%が「月に1回以上」 GfKJapanが洗車で調査